どうも、まるすけ(@marusukepapa)です。
忙しい毎日の中、私たちは常にたくさんの人と接して生活していると思います。
家族、学校、職場、地域など…それぞれにそれぞれのコミュニティが存在していますよね。
そうすると、その中の他人と自分を比較してしまう事もあると思います。
そして
「同期のあの人は出世が早く、給料も多くもらってるだろうから自分の方が劣っている」
「あの人はスタイルも顔立ちも良くて羨ましい」
「自分は人見知りだから、あの人のように上手にコミュニケーションがとれない」
といったように、人と自分を比較して落ち込んでしまう。
誰にだってあると思います。
今回は、そんなふうに人と比べてしまって疲れている時にオススメな禅の言葉
「花枝自短長(かし おのずから たんちょうあり)」
を紹介していきたいと思います。
この記事が、誰かの救いになれば幸いです。
あの人も「禅」に没頭
そもそも「禅」とは、インド人の僧である菩提達磨(ぼだいだるま)がその開祖とされています。
日本では曹洞宗と臨済宗の禅宗を略して禅と呼び「座禅」を基本的な修行形態としています。
実は米アップル社の創業者である、あのスティーブ・ジョブズも禅に大きな影響を受けた1人。
曹洞宗の僧侶である鈴木俊隆が書いた
『禅マインド ビギナーズ・マインド』
は彼が愛読した1冊で、世界24か国以上で翻訳されている禅の入門書です。
スティーブ・ジョブズがまだ全くの無名だった頃に禅と出会い、生涯座禅を組んでいたと言われています。
「花枝自短長」という言葉
「かし おのずから たんちょうあり」
と読むこの言葉。
みなさんも、小学生だった時の夏休みに朝顔の観察日記をつけた経験があると思います。
毎日同じ時間に同じように水を注ぎ育ててみても、葉や花の形はみんなバラバラ。
夏休みの間、友達の家で見た朝顔もみんな形や大きさは違っています。
でも、どの朝顔も美しく咲いていましたよね。
同じように、桜の木を思い浮かべてください。
春になると一斉に咲き誇る桜。
その枝ひとつひとつはみんな長さが違っています。
でもそれが全体のバランスをとり、あの見事な姿を形づくっているんです。
朝顔の花も、桜の枝も、どれも違っているから美しい。
これを表しているのが
「花枝自短長」
という言葉です。
どうして人は他人と比較してしまうのか
では、そもそもなぜ人は他人と比較してしまうのか?
これは特に私たちが住んでいる日本では、そう考える人が多いという事はみなさんも何となく周知していると思います。
「まわりと比べ、自分がどの位置にいるのか認識したい」
こう考える事は自然であり、何もおかしな事ではありません。
なぜなら、社会で生活していくためには自分の事をしっかり知っておかなくてはなりません。
その社会に自分が適応できているかどうか―。
まわりと比較しながら常に探っているんですね。
その結果
「自分はここにいていいんだ」
と、自尊心を満たしていく。
なので、その行為自体は人間にとって必要な事ではあるワケです。
ただし問題なのは、人と比べる事で
「必要以上に優越感を得たり、または逆に落ち込んでしまう事」
です。
先日、脳科学者である中野信子さんが書いた
「人は、なぜ他人を許せないのか?」
という書籍を読んでいたら以下のような文がありました。
どちらが上とか下とか考えていい気分になったり落ち込んだりするのは、かなり馬鹿馬鹿しい話です。
ただ、そう考えてしまうのは自然なことだから、ある程度はもう仕方がないので諦めざるを得ないと割り切ることも必要だということにもなります。
繰り返すようですが、自分と他人とを比較して、優秀だとか愚かだとか考えても本質的にはあまり意味はないということです。当たり前のことですが、人間はそれぞれ違うものです。
他人を「愚か」あるいは「優れている」と捉えようとすることは、異なっていて当たり前の他人に対して、自らの基準を無理に当てはめているだけに過ぎません。引用元:「人は、なぜ他人を許せないのか?」中野信子・著/株式会社アスコム/2020年出版/100-101ページ
花も枝もみんな違っているように、人間もそれぞれ違うもの。
「それぞれの個性を発揮する事で全体の調和を作り出している」
と考えられれば、
「自分は自分の個性があるんだから、人と比べる必要なんてないんだ」
と考えられるようになるんじゃないでしょうか。
SNS上で見つけた「花枝自短長」を紹介
Liveお参り(YouTube)で
御朱印&御首題いただきました!
御朱印帳も一緒にいただいたので
直書きしていただけました??『御朱印ひとこと説法』より
《春色高下無 花枝自短長》の
御朱印を拝受??
「みんな違ってみんないい」
共感です?? pic.twitter.com/BHGqgV2dSL— らいママ (@Laimama_furan) September 11, 2020
↑
まさに「みんな違ってみんないい」ですね。
2018.03.01 定点?? 比叡山
『花枝自短長』
かしおのずからたんちょう
◇春は一面に訪れるが花や枝は自然に長い短いの寸法でバランスとって咲きます
回りに惑わされる事なくオンリー??で胸張って行くハム??春の嵐がまだ吹いている
三月は天気不安定#比叡山#春の嵐#寒さやわらぐ#行雲流水 pic.twitter.com/xvFIlJOoip— とりあん(ツイ時々不具合、フォロー制限中。お返事忘れますのでご寛恕のほど。) (@torian48) March 1, 2018
こんにちは、井上志源です。
今日は「春色無高下花枝自短長(しゅんしょくこうげなくかしおのずからたんちょう)」を書かせてもらいました。自分自身があれば、人の事など気にならない?という意味です。家の桜が今年も咲いてくれたので一緒にツイートさせていただきます。 pic.twitter.com/NU4jKmhqUA— 井上志源(いのうえ しげん) (@Ub1O7BZRfHZEtcm) April 10, 2022
↑
自分は自分。環境に惑わされる必要はありませんね。
【花枝自短長】
個性があるから調和がとれる。
同じ人などいなくて人と違って当たり前。
そして違いは優劣ということでもなく
認め合うことでまんまるまとまる。
?Have a nice day?#浄光寺 #のこ坊 #花 #秋桜 pic.twitter.com/NkpGwKmvNJ— のこ坊 (@nokoboh) October 12, 2021
↑
認め合う事で「まんまる まとまる」
ひらがなで表記されているのが何とも優しい感じがします(#^.^#)
まとめ
以上、
「花枝自短長」
という禅の言葉についてでした。
今回の記事を書きながら私も、
「自分はこの世でたったひとつの存在である」
という事を改めて認識しました。
人と比べて疲れてしまっている人―。
あなたの個性はあなただけのものですから、比べる必要なんてありません。
ぜひ、それぞれの場所で、あたただけの個性を発揮してください。
最初にも書きましたが、この言葉が誰かの救いになれば幸いです。
今回も、お読みいただきありがとうございました_(._.)_
※心が疲れている人にはこちらの記事【忙しい毎日で心がクタクタ…そんなあなたに伝えたい禅の「休息万事」という言葉】もどうぞ。
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