どうも、まるすけ(@marusukepapa)です。
人が生活する上で避けられない事の1つに人間関係があります。
「職場にいるあの上司は性格が悪いから嫌い」
「あのリーダーは責任感も気配りもできて尊敬できる」
「家族が病気になって悲しい…」
「学生時代の地元の友達で集まるとやっぱり楽しい!」
こういった喜びや悲しみといった喜怒哀楽の原因は、ほぼこの人間関係から生まれるのではないでしょうか。
もちろんいつの時代も、少なからず人間同士の関わりはありました。
ところが今の時代は以前に比べ、SNSを通じて手軽に多くの人と関わりが持てるようになりました。
その結果、処理しきれないほど増えてしまった人間関係で心を病んでしまうといった事例が多く見られるようになりました。
私も障がい者支援の仕事柄、そういった人たちを実際に目の当たりにしているので日々実感しています。
今回は、そんな時代だからこそ大切にしたい、茶道の精神を表す禅の言葉
「和敬清寂(わけいせいじゃく)」
を紹介していきたいと思います。
この記事が誰かの救いになれば幸いです。
※「目の前にあるものすべてが真実=そのままの自分で大丈夫!禅の「処々全真」という考え方」の記事もよかったらどうぞ。
あの人も「禅」に没頭
![](https://kotty5503.com/wp-content/uploads/2022/04/22316992_s.jpg)
そもそも「禅」とは、インド人の僧である菩提達磨(ぼだいだるま)がその開祖とされています。
日本では曹洞宗と臨済宗の禅宗を略して禅と呼び「座禅」を基本的な修行形態としています。
実は米アップル社の創業者である、あのスティーブ・ジョブズも禅に大きな影響を受けた1人。
曹洞宗の僧侶である鈴木俊隆が書いた
『禅マインド ビギナーズ・マインド』
は彼が愛読した1冊で、世界24か国以上で翻訳されている禅の入門書です。
スティーブ・ジョブズがまだ全くの無名だった頃に禅と出会い、生涯座禅を組んでいたと言われています。
「和敬清寂」という言葉
![](https://kotty5503.com/wp-content/uploads/2022/06/23478354_s.jpg)
「わけいせいじゃく」
もしくは
「わきょうせいじゃく」
と読むこの言葉。
千利休の茶道の精神を4つの字に表した言葉とされています。
意味は、主人と賓客がお互いの心を和らげて謹み敬い、茶室の備品や茶会の雰囲気を清浄にすること。
和…心を開いて仲良くする
敬…お互いを敬い合う
清…清らかである
寂…動じない心
それぞれに意味のある4つの言葉をつなげて、この言葉はできています。
お互いを敬い心を開き、落ち着いた雰囲気の中で同じ時間を過ごす―。
この言葉は、そこにいる人や物の、ありのままの姿を大事にする事の大切さを伝えてくれています。
ありのままの姿を大切に
![](https://kotty5503.com/wp-content/uploads/2022/06/22146574_s.jpg)
相手のありのままの姿を大切に。
とはいえ、自分が嫌っていたり苦手に思っている人に対してそう思うのは難しいですよね…。
なので、まずは相手を尊重してみる。
それでもダメなら仕方がない、と考えてみるのはいかがでしょうか。
例えば、友達との話し合いや会社の会議などで、自分と反する意見が出たとします。
その時に自分の意見を主張して議論するのも大事な事なのですが、まずは相手の意見を一度飲み込んでみる。
「どうしてそう思うんだろう」
「その考えの根拠は何だろう」
そうやって相手の事を尊重してみると、それを踏まえた上での自分の意見ができると思います。
最初から「あの人は嫌い!」と決めつけないで、まずはありのままの姿を尊重する事を「試して」みてはいかがでしょうか。
ひょっとしたら、可能性は高くないかもしれませんが、相手の良い面も見えるようになるかもしれませんよ。
まったく見えないという事も往々にしてあるかもしれませんが(笑)
それはそれで、自分がまずは試して行動してみた結果なので良いと思います。
まずは相手を尊重してみる。
なかなか難しい事かもしれませんが、試してみてはいかがでしょうか。
SNS上で見つけた「和敬清寂」を紹介
![](https://kotty5503.com/wp-content/uploads/2021/08/2520054_s.jpg)
YouTubeに「和敬清寂」を説明してくれている動画がありましたので3本ほど紹介させていただきます。
「それぞれの個性や立場を尊重し、認め合ってこそ、人は集団の中で活かされる」
すぐには無理かもしれませんが、そう意識するだけでも景色は変わって見えてくると思います。
僧侶の宮地直樹さんのチャンネルから。
動画後半部分の
「それぞれの人がそこで生きるその営みに尊敬の念を持って接していくことで「平和」が生まれてくると思います」
という言葉には、自然と目頭が熱くなりました。
最後は、以前「動中静」の記事でも紹介させていただきました、僧侶の薬師寺寛邦さんのチャンネル。
「人との出会いこそ、すべて」
「相手の心を向き合うことは、自分の心を向き合うということ」
という説明が心に響きます。
まとめ
以上、
「和敬清寂」
という禅の言葉についてでした。
相手のありのままを敬い、尊重する。
言葉では簡単なように聞こえるかもしれませんが、実際に自分が苦手としている人にやるとなると難しいものだと思います。
なので、一気にやろうと思わずまずは少しだけそう意識してみる。
それだけでも大きな第一歩だと思います。
世の中、自分の価値観と合う人ばっかりだったら、それはそれでその中から不満が出てくるんでしょうし(^-^;)
合う人と合わない人がいて成り立っている自分の社会。
自分の指針となる考え方をいくつか持って、なるべくストレスなく生きていけたらいいですね。
最初にも書きましたが、この言葉が誰かの救いになれば幸いです。
今回も、お読みいただきありがとうございました_(._.)_
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