家や学校、職場など。
毎日生活していく人生の中で
「ミスッた!」
「失敗した!」
という事は必ず起こりますよね。
そして人によって時間差やダメージの程度は異なるものの、精神的に落ち込みます。
ちなみに私はかなり引きずってしまう方でした…。
今回は、そんな時に思い出していただきたい禅の言葉
「割鏡不照(かっきょうふしょう)」
を紹介していきたいと思います。
私自身、かなり救われた言葉だったので、この記事が誰かの救いになれば幸いです。
※「目の前にあるものすべてが真実=そのままの自分で大丈夫!禅の「処々全真」という考え方」の記事もよかったらどうぞ。
あの人も「禅」に没頭
そもそも「禅」とは、インド人の僧である菩提達磨(ぼだいだるま)がその開祖とされています。
日本では曹洞宗と臨済宗の禅宗を略して禅と呼び「座禅」を基本的な修行形態としています。
実は米アップル社の創業者である、あのスティーブ・ジョブズも禅に大きな影響を受けた1人。
曹洞宗の僧侶である鈴木俊隆が書いた
『禅マインド ビギナーズ・マインド』
は彼が愛読した1冊で、世界24か国以上で翻訳されている禅の入門書です。
スティーブ・ジョブズがまだ全くの無名だった頃に禅と出会い、生涯座禅を組んでいたと言われています。
「割鏡不照」という言葉
「かっきょうふしょう」
と読むこの言葉。
漢字が表している通り
【割れた鏡はもう照らす事はない】
という意味です。
頭の中に、割れてしまっている鏡を想像してみてください。
「割れている」
という事は、過去にそういう(割れてしまうような)出来事があったという事ですよね。
そして当然ですが、その鏡は以前のような姿にはもう戻りませんし、きれいに映す事もできません。
この言葉は
「過去は変えられない」
という事を伝え、今の大切さを説いている禅語になります。
過去は変えられないけど
冒頭にも書いた通り、誰だって失敗する事はありますよね。
私はこの言葉を知ってから、何か失敗して落ち込んでしまうたびに
「過去は変えられない、大事なのは今だ」
と考えるようになりました。
それだけで、今まで悔やんでいた時間がもったいなく感じるようになりました。
もちろん、失敗してしまった事はしっかり反省します。
何がいけなかったかを考えて、次は同じ失敗をしないぞ!と、なるべく早く気持ちを切り替えるようにしています。
気をつけなくてはいけないのは
「どうせ過去は変えられないし」
「今が大事なんだから」
と、その失敗自体を軽く捉え、まるでなかったもののようにしてしまう事。
そうしてしまうと、いずれまた同じ事を繰り返してしまいますからね(^-^;)
しっかりと反省して、次回に活かしていく事が大切だと思います。
SNS上で見つけた「割鏡不照」を紹介
禅には「割鏡不照 かっきょうふしょう」という言葉がある。一度割れてしまった鏡は二度と元に戻らないという意味だが、過去は取り消せないが反省してなすべき事をやるという教えだ。人間関係は難しくギクシャクすることもある。過去は変えられないが未来はこれから。心にいつも「これから」と唱える。
— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) May 4, 2022
↑「過去は取り消せないが反省してなすべき事をやる」と考えるだけで気持ちが前向きになれますよね!
ここしばらく、仕事であまり良いとは言えない流れが続いていて、ツイートする心の余裕がなくなってきてるんですが、気持ちを切り替えて頑張っていきたいですね。考え得る最善を尽くしてダメなら仕方ない。今こそ割鏡不照。
— hisashinya (@hisashinya) February 1, 2021
↑「やれるだけやってダメなら仕方ない」って思う事ができれば、それは決してマイナスな事ではないのできっと次に繋がると思います。
「割鏡不照」は「過ぎたことをくやんでもしかたない、過去にとらわれず次へ」という禅のことば。「こぼれたミルクを嘆いても無駄だ」とか「覆水盆に返らず」に似て見えることばだけど、内包しているのはきわめて前向きな精神。
— ことら (@kotoracchi) March 10, 2010
↑どんなに悔やんでも過去は変えられないので、ホントに前向きになれる言葉だと思います。
まとめ
以上、
「割鏡不照」
という禅の言葉についてでした。
割れた鏡が元に戻らないように、過去は変えられません。
過去は変える事はできないけれど、未来は変えられます。
人生は長いようで短く、時間はあっという間に過ぎていきます。
何か失敗した時は、反省する時間をなるべく短くして気持ちを切り替えて、その残った時間を未来のために有意義に使っていければいいですね!
最初にも書きましたが、この言葉が誰かの救いになれば幸いです。
今回も、お読みいただきありがとうございました_(._.)_
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