どうも、まるすけ(@marusukepapa)です。
最近つくづく思うのが、
「世の中がどんどん便利になっている」
という事。
スマホ、パソコン、キャッシュレス決済…。
私が子供の頃には考えられなかったような便利なツールが次々に誕生しています。
それでも不思議な事に、その1つ1つに対して必ず不満の声というものが聞かれます。
今回は、そんな時に思い出していただきたい禅の言葉
「小欲知足(しょうよくちそく)」
を紹介していきたいと思います。
この記事が誰かの救いになれば幸いです。
※「幸せか不幸かは自分の心しだい?禅の「日日是好日」という考え方」の記事もよかったらどうぞ。
あの人も「禅」に没頭
そもそも「禅」とは、インド人の僧である菩提達磨(ぼだいだるま)がその開祖とされています。
日本では曹洞宗と臨済宗の禅宗を略して禅と呼び「座禅」を基本的な修行形態としています。
実は米アップル社の創業者である、あのスティーブ・ジョブズも禅に大きな影響を受けた1人。
曹洞宗の僧侶である鈴木俊隆が書いた
『禅マインド ビギナーズ・マインド』
は彼が愛読した1冊で、世界24か国以上で翻訳されている禅の入門書です。
スティーブ・ジョブズがまだ全くの無名だった頃に禅と出会い、生涯座禅を組んでいたと言われています。
「小欲知足」という言葉
「しょうよくちそく」
と読むこの言葉。
「小欲」は少しの欲。
「知足」は手に入れたものについて満足する事。
字が表しているように、少しの欲で満足を知るという意味です。
人間、生きていれば常に何かしらの欲がありますよね。
お腹がすいたらご飯を食べたいし、眠たくなったら寝たいし、欲しいものがあったら欲しいし…。
以前『【我々が行動できるのは現在だけである】マズローの言葉から考える人間の「意欲」と「欲求」』の記事でも書きましたが、人間の欲求というものは5段階に分けられます。
仕組みとしては以下の①が満たされると②を求め、②が満たされると③を求めるというもの。
①呼吸・睡眠・飲食・性などの「生理的欲求」
②身体の安全や健康に対する「安全欲求」
③集団への所属・愛情に満ちた関係を求める「所属と愛の欲求」
④認められたい・尊重されたいと思う「承認欲求」
⑤持っている能力で自分を成長させたいと思う「自己実現欲求」
このように、私たちが生活していく時には常に「欲」が付いて回ります。
もちろん、生きていくためのモチベーション(意欲)になるので「欲」は必要です。
でも、多くを求めるとキリがありません。
この言葉は、たくさんの物を欲しがらず、今あるもので満足する事の大切さを説いています。
便利は慣れる?
さて、最初にもちょっと書きましたが、今はとても便利な時代ですよね。
気になる事があればすぐにスマホやパソコンで調べられて、遠くの人とも簡単に繋がる事ができます。
そんな、ひと昔前では考えられなかった時代が現実として目の前にあります。
私が子供の頃には
・公共交通機関の時刻、乗り換えはそれぞれの情報が書かれた本を用意するか、直接バス停に行って確認したりしていました。
・バスに乗る時は運賃を現金で用意して支払い、電車に乗る時は切符を購入して駅員さんに切り込みを入れてもらっていました。
・車でどこか遠くに行くときには地図が必要でした。
・天気を知りたい時はテレビか新聞を見て確認していました。
・待ち合わせで人が現れなかった(遅刻した)場合は駅の掲示板に行き先を書くか、公衆電話を探して家に電話するか、ひたすら待つか、していました。
ほかにも挙げたらキリがないですが、どうでしょうか?
今ならどれもスマホ1つで解決できてしまう事ばかりですよね。
そう考えるとやっぱり便利になったと思います。
でも、思い出してみてください。
こんな事ありませんか?
・電車の時刻と乗り換え方法を調べようと駅でスマホを見ていたら、ネット環境が良くなくてなかなか繋がらずにイライラ…。
・車で遠出している時にカーナビの音声案内が分かりづらくてイライラ…。
・少し先の天気が知りたくて雨雲レーダーを起動したのに1時間先までしか見られずにイライラ…。
・待ち合わせに遅れている友達にLINEで連絡してるのになかなか既読にならずにイライラ…。
ちょっと前の時代からは考えられないぐらい便利になったのに、人間はその環境に慣れてしまうとまた新しい不満を見つけてしまうんですね(-_-;)
もちろん、便利になる事は時間を有効に使えるという点でも良い事だとは思います。
ただ、そればっかりを追求して心に余裕がなくなってしまっては本末転倒です。
自分自身もそうですが、多くを求めて心がザワザワと忙しくなってしまっている時にこそ
「小欲知足」
を思い出したいものですね。
SNS上で見つけた「小欲知足」を紹介
仏教の教えは、「小欲・知足」です。
「小欲」とは、持っていないものをたくさん求めないこと。「知足」とはすでに持っているもので満足することです。
お釈迦様は、「あまり欲張らないで、満足することを知れ。欲をコントロールしなさい」と説いています。— 大愚 元勝(大愚和尚) (@Taigu_gensho) November 9, 2021
↑欲をコントロールする。簡単ではないかもしれませんが、とても大事な事です。
欲望から悩み苦しみが生じる
小欲知足により
丁度いいを知る pic.twitter.com/Onh2eVgLRi— 浄土真宗 光蓮寺ビハーラハウス (@hongannikiss) July 27, 2020
↑ホント、欲があるから悩んだり苦しんだりするんですよね…。「これぐらいが丁度いい」って思えれば、その悩みや苦しみはなくなるのではないでしょうか。
私たちは常に何かを求めている。
豊かに見える日本でも心はどこか満たされない。
もしかしたら、欲求を少し減らしてみたら心が少し楽になるかも。
小欲知足
私の好きな言葉。足るを知る。すでにあるものに感謝したいですね。
— いちこ??自己分析?就活@札幌 (@kitanomotivater) May 28, 2022
↑多くを求めず今あるものに感謝して暮らしていけたら、心は楽になって幸せな気持ちになりますね♪
まとめ
以上、
「小欲知足」
という禅の言葉についてでした。
今までもこれからも、時代はどんどん便利になっていきます。
でも、どんなに便利になっても必ず不満は消えません。
そんな時にこそ、この言葉を思い出して
「少しの欲で満足を知る」
事ができたら、今の現状を幸せに感じられるのではないでしょうか。
最初にも書きましたが、この言葉が誰かの救いになれば幸いです。
今回も、お読みいただきありがとうございました_(._.)_
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