どうも、まるすけです。
世の中にはたくさんの仕事がありますが、その中で製造業、工場で働いてみたいと思っている人がこの記事を読んでいると思います。
「でも、実際に工場で働くのってどんな感じなんだろう…」
「工場経験者のリアルな声が聞きたい!」
そう思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、2つの事業所で工場長を経験した私から
「工場で働くメリット、デメリット」
をお伝えさせていただきたいと思います。
あくまで私が経験した中での話になりますが、参考にしていただけたら嬉しいです♪
目次
工場で働くメリット
工具や材料に詳しくなる
普段からよく目にする色んな工具、例えばドライバーやネジなどに詳しくなります。
材料で言うとテープやスポンジ、金属材など。
これを知っていると便利ですよ!
そして金属材。
鉄、アルミ、ステンレスなどですね。
実は皆さんが思っているよりも、これらは世の中に数多くの種類があります。
熱に強いか弱いか、強度はどうか、硬さはどうか。
他にも、ステンレスなのに磁力を持っているもの、アルミでも重くて硬いもの…などです。
これを知っていると、普段目にするものの見方が変わってきます。
なぜこの家具のこの部分はアルミで、この部分はステンレスなんだろう、とかの理由が分かります。
これは金属に限らず、両面テープなどの材料にも言えます。
そうなると、何か自分でDIYしようとした時に用途に応じた使い分けができるようになるんです。
ただやみくもに材料集めるよりずっと効率的ですし、なにより楽しいですよ♪
「こういう時はどういう両面テープを使えばいい?」
友達にそう聞かれてもスッと答えが出せます。
これも気持ちイイですよ!
機械や装置の仕組みが分かる
工場には設計をする人や組立をする人がいます。
そういう部門で働くと、普段の生活でよく目にする機械や装置の仕組みが少しずつ分かるようになります。
これのメリットは、何かモノが壊れた時にその原因や場所を特定できる点。
「あぁ、ここがこうなってるから動かないのか」
とか。
そうすると今までは修理屋さんにお金を払っていたものが自分で直せるようになったり。
これ、お金が安くすむのも嬉しいんですが、自分で直せるととにかく気持ちイイ(笑)!
子供がいるパパさんだったりすると、一気にヒーローですよ(^o^)/
人と接するのが苦手でも大丈夫
私の経験では、工場勤務を希望する人は
「人と接するのが苦手」
という人が多いように感じました。
でも大丈夫!
営業職や事務職、接客業と違って、工場勤務だと1日のほとんどを工場内で過ごします。
しかも作業中はほとんど会話なしで時間が進みます。
私のいた工場の昼休みは、みんな食堂で食事したあとはバラバラでした。
食堂に残って他の従業員と話している人もいれば、材料置き場の空きスペースでイスに座って寝ていたり…。
特にまわりの人に干渉する事もないので「1人でいるのが好き」という人にしたらストレスなく過ごせているようでした。
朝と帰りの挨拶以外ほとんど喋らない人もいたし…(^-^;)
なので、目の前の仕事を黙々と作業するのが好きな人は、工場で働くのは向いていると思います♪
工場で働くデメリット
ケガ
やはり工場で働くデメリットで1番最初に思い浮かんでしまうのがケガです。
最近は安全性能の高い機械が多くなってきていますが、それでもやっぱり機械は危険です。
工具の中には、切削用のドリルのように触ったら手が切れてしまうような鋭い刃物もありますし、ボール盤や旋盤のように一歩間違えたら
大ケガに繋がるような機械もまだまだ存在しています。
金属加工を削った際に出るキリコ(金属のクズ)も、気をつけないと手を切りますし、服にもよく付きます。
なので「気がついたらケガしていた」という事もよくあります。
熟練の職人さんレベルになると、ほぼケガしないで安全に作業できますが、最初のうちは特に要注意です!
汚い
これも工場で働く上で覚悟しておかなければならない事です。
溶接工場、メッキ工場、金属加工や食品加工の工場など…。
世の中にはたくさんの工場がありますが、どこもやはり事務作業などに比べると汚いです。
パソコンで1日仕事をする訳ではなく「モノを作る」わけですから、どうしたってゴミやホコリが出ます。
作業服が1日で真っ黒に汚れるなんてよくある事。
そういうところも工場で働く時に頭に入れておきたい点ですね。
暑さと寒さ
何をやっているかの工場の種類にもよりますが、暑さと寒さも考えておきたい点。
メッキ工場は高温のメッキ槽があるので1年中暑いです。
特に夏はスゴイです(-_-;)
私の働いていた工場の近くに魚介類の食品加工工場があったのですが、そこは常にマイナス温度の世界。
冬でもドアを開けると冷気の霧が見えるほど( ゚Д゚)
大きな材料を搬入するために外からの区切りが薄い建物も多いので、ある工場では真冬に外より工場の中の方が寒いというところもありました…。
繁忙期は夜勤あり
すべての工場ではないのですが、2交代制、3交代制の勤務体制をとっているところもあります。
普段はないけど忙しくなると2交代制にして夜勤で対応、というのもよく聞きます。
夜勤、やった事がある人は分かると思いますがキツイですよね(^-^;)
朝と夜のバランスが乱れ、どうしても体調を崩してしまうという人もいました。
もし希望する工場があったら、面接のときにさりげなく繁忙期の対応について聞いてみるのをオススメします。
まとめ
いかだったでしょうか。
メリット、デメリットを読んでみて、それでも工場で働きたいという気持ちがあれば、ぜひ挑戦してみてください!
「元工場長の私が面接の時にチェックしていたポイントを紹介!」でも書きましたが、とにかく志望動機がしっかりしていれば工場に限らずどんな仕事でも続けられます。
ただなんとなく工場、と思っている人は将来的にも継続が困難なのであまりオススメできません(*_*;)
今回の記事を読んで、工場勤務を考えているあなたの未来が少しでも明るくなりますように…。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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