先日、前職で工場長として働いていた私にこんな相談がありました。
「工場の夜勤って実際はどうなんですか?」
「稼げると聞いたんですけど本当ですか?」
確かに、これから夜勤を検討している人にとって現場のリアルな声は気になりますよね(^_^;)
そこで今回は、夜勤経験者の私からそんな皆さんへ。
「工場勤務における夜勤」の情報をいろいろとお伝えしていきたいと思います!
夜勤を希望する人の割合
日勤と夜勤どちらを希望するか?というアンケートによると、およそ31%の人が夜勤を希望しているというデータがあります。
その理由としては
「がっつり稼ぎたいから」
「昼間に自分の予定を都合よく入れたいから」
というものが多いです。
皆さんは夜勤に対してどういうイメージをお持ちなのか分かりませんが、一般的にはこういう割合のようですね。
やはり「稼ぎたい」というのが多いようですが、考えてみればそりゃそうですよね(^_^;)
人が働く理由で「お金」というものは大きなウェートを占めますからね。
では、次にその「稼げる」についてお伝えしていきたいたいと思います。
夜勤は稼げる?
労働基準法により、夜10時~朝5時まで働いた場合は深夜労働手当として25%増しの賃金を支払うよう定められています。
つまり、日勤で働いて時給が1,000円の場合、夜勤では時給1,250円となります。
この深夜労働手当が出る7時間を日勤で働いた場合は7,000円ですが、夜勤だと8,750円となり、同じ時間を働いても1日で1,750円も差が出るんです!
やる事は日勤と同じ仕事内容なのに、です(^_^;)
なので、実際に夜勤で働けば稼ぎやすいというのは本当です。
体調管理が大変
私が夜勤を経験して、一番感じたのがこの部分。
最初の数回は夜中に作業しているのが新鮮だし、気合いも入ってるからいいんです。
大変なのは「慣れてきてから」です(-_-;)
人間の身体は、太陽が昇ったら目が覚めて、夜は暗くなったら眠るようにできています。
その本来あるべきリズムに逆行するわけですから、体調を崩す人も多いです。
私の勤務していた工場でも、自律神経を壊して体調不良となってしまった人がいました。
あとツラいのが夜中の眠気。
私がいた工場では夜10時から翌日の8時までが夜勤時間だったのですが、やっぱり夜中の2~3時は眠くなってしまう事が多かったです。
変な時間にご飯を食べる訳ですから、その後に機械の音がグオングオン鳴り続けてる中で作業するのは特に眠かったです…(-_-;)
工場の仕事において、眠気というのは大変危険です。
大きなケガや事故につながる要因となりますので、それも含めた体調管理が必要になってきます。
家族の理解が必要
家族が起きている時間に寝て、反対に寝ている時間に働くため、家族との生活リズムは180°違います。
なので夜勤で働くには家族の理解が絶対必要になってきます。
私は立場上、朝の5時に夜勤が終了して一旦家に帰ってシャワーを浴びてすぐ会社に戻って朝の8時からの朝礼に参加するという事が多かったので、家族の理解がなくてはやっていけませんでした。
新卒の18歳の実家暮らし社員は夜勤を了承した上で入社してきたのですが、いざ始まったらその社員の母親からクレームの電話が…(-_-;)
「ウチの子を、なんて時間に働かしてるのよ!」って。
本人に聞いたら入社時に夜勤がある事を伝えていなかったとの事でした。
入社時に交わした就業契約と異なってしまったため、残念ながら最終的には退社という流れになりました。
そういう事からも、ご家族の理解、協力は絶対必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
夜勤を希望している人へ、私の個人的なアドバイスとしては
・昼夜逆転、夜型の生活リズムが苦にならない人は夜勤向き。
・年齢は若くて元気のある20~30代中盤まで。
・お金が多く貰える分、家族との時間を犠牲にして働くため家族の理解と協力が必要。
といった事が挙げられます。
「稼ぎたい!」と思っていて、体力に余裕がある若い人。
それでいてまだ身の回りの事に関して自由がきく人には良いかもしれません。
でも
「決して無理をしないようにしてください」
というのが夜勤を経験してきた私からの最大のアドバイスです!
お金も大事ですが、身体や家族はもっと大事ですからね。
夜勤経験者のリアルな声を聞いて、じっくり判断していただけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントを残す