どうも、まるすけです。
今回のテーマを決めた理由は、これを知りたがっている人が多いと聞いたため。
それなら元工場長の私が!と今回の記事を書いています。
確かにこれから工場勤務を考えている人はそこが知りたいですよね…(^_^;)
以前の記事で工場勤務のメリット、デメリットを書きましたが、今回はさらに細かく
「工場勤務のつらさ」
についてお伝えしていきたいと思います。
あくまで私の経験からですが、リアルに書いていくので興味がある人だけ読んでくださいね(笑)
体力が必要
以前の記事でお伝えした工場勤務のつらさ(デメリット)は以下の通り。
・ケガ
・汚い
・暑さと寒さ
・繁忙期は夜勤あり
というものでした。
それに加えて、長時間動ける体力が必要です。
プレス加工機やマシニング、旋盤などでの加工は基本的に立ち仕事。
朝~お昼休み、午後~15時休憩、そのあとの退勤時間までは機械の前で立ちながら作業です。
ただし、機械だけあっても品物はできません。
加工するための材料も運搬してくるのですが、これが重い!
プレス機では、幅1メートルで長さ20メートルにもなるロール状の材料、金属加工では鉄やステンレスなど…。
それらを運んで機械にセットするのにもまた体力が必要です。
私は夜勤やってる時が一番つらくて、足がパンパンに痛くなりました(>_<)
夏は暑いし冬は寒いし…そういう意味でも体力が必要です。
1時間に〇個…ノルマとの戦い
基本的に工場での作業では「製造指示書」というものが付いて回ります。
これには品番や必要数、チェック項目などが工程ごとに書かれていて、作業ごとに担当者が記録をしていきます。
そこに書いてあるのが1時間(または10分)あたりの加工予定数。
つまり、ノルマです…。
「1H=100」と書いてあれば、1時間で100個は作ってくださいね、という事。
そう、無言のプレッシャーです…(゚Д゚;)
もちろん、時間と出来高を考えずにマイペースにやっていたら見積額と合わずに赤字になってしまいますからね。
納期もこれを基本に考えますし、達成できないと工場としても困ってしまう訳です。
これはライン作業においても同じ事が言えますね。
ライン長は時間あたりの完成予定数を頭に入れて作業しているでしょうから、1人でも遅れてしまうとライン全体が遅れてしまいます。
こういう、急かされるのがストレスに感じる人に工場勤務はオススメできません。
逆にそういうシチュエーションの方が燃えるぜ!という人にはピッタリです♪
閑散期と繁忙期の差が大きい
これは下請け工場の宿命です。
お仕事をいただいている立場なので、お客様の状況に応じて仕事量が変わります。
大手の企業はゴールデンウィークや夏休み、年末年始の休みを長期間とります。
なのでその休み前になるとドバドバッと大量の注文書が流れてきます。
しかも納期はその企業の休み明け当日に設定されてたりして…。
つまり「自分たちは休みに入るけど、その間に作っといてね、休み明けに受け取るから」
という事(-_-)
だからその時の工場は大変です( ゚Д゚)!
材料屋さんも休みに入るので早めに多めの材料を手配しなきゃいけないし、材料が届いたらスグ
作らなきゃいけないし。
この時期は従業員全員が残業で夜遅くまで作業するという事もよくあります。
逆に閑散期は休んでもらったり時間を短くしてもらったりと、時給で働く人にとってはつらい状況もあります。
リーマンショックの時なんてパートさんは週1回の出勤でしたし、工場の正社員もやる事がなく
営業に行っても相手にされず…。
これは苦痛でした。
「忙しいのも大変だけど、暇というのはもっとつらい」と痛感しましたよ(>_<)
休みが少ない
大手企業の工場ではない限り、工場勤務は休みが少ない傾向にあります。
先ほどお伝えしたように、大手の長期休み前に大量注文が入るのも関係するのですが…。
私がいた工場は祝日は出勤日でしたし、土日はいちおう休みとされていましたが工場は稼働していました。
そのタイミングで遅れた加工を取り戻すといった感じでしたので、半分ずつ従業員が出勤して土日なのに夜勤もしてました。
まぁ、ここまでの工場はなかなかないと信じたいですけど…(^_^;)
まわりの工場を見ても休日出勤は多い傾向にありました。
結局はその会社次第なんですが、工場勤務を希望する人はここらへん要注意です。
大事な事なのでしっかり確認しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これを読んで工場勤務を希望する人は少ないですよね…。
でも「身体を使って汗かいて、という環境で働くのが好き」という人には向いているかもしれません。
実際に長く勤務している人は、事務仕事で机に座ってるよりこういう環境が好きと言って働いていました。
そういう人にとっては「つらい」と感じないのかもしれませんが、あくまで客観的に書かせていただきました。
リアルな声、参考にしていただけたら幸いです。
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