今も多くの人に影響を与え続けている松下幸之助。
ご存知の通り、パナソニックを一代で築き上げた経営者です。
彼の残した言葉には名言が多く、経営以外にも様々な場面で引用されています。
そんな松下幸之助が生前「ワンマン経営」について話す動画がありました。
たまたま見つけたのですが、拝見したらすごく内容に共感しましたので今回紹介させていただきます。
きっと皆さんの周りにも思い当たる人がいて
「わかる~!」
ってなると思いますよ(・∀・)
目次
YouTubeにある実際の映像
その動画がこちらになります。
2分53秒と短く、字幕も入っているのでとっても見やすいですよ♪
↓
この中から、普段の生活で役に立ちそうな言葉をいくつかピックアップしていきたいと思います。
【衆知をもって経営をしよう】
「経営をしよう」というと「社長がやる事」のように思うかもしれませんが、
仕事に限らず普段の生活の中でも責任者や指導者になる機会は誰にでもあると思います。
衆知というのは「多くの人の知恵」という意味。
なるべく多くの人の知恵を使って物事を進めていこう、という事ですね。
まさにワンマン経営とは正反対の考え方!
皆さんの職場の社長や上司はどうですか?
多くの人の知恵を使って物事を進めていますか(^-^;)?
【衆知を軽んずる人はみな失敗している】
数多くの経営者を見てきた松下幸之助の言葉なので説得力がありますね。
「決して自分の知恵でやったらいかん。」
と言っているように、多くの人の知恵を大切にする事を改めて伝えています。
また
「衆知によらずして自分の才能だけでやると、おおむね失敗している。
成功する場合もあるが、それは小さい成功。」
とも言っています。
自分1人だけの力で物事を進め、結果的に成功だったとしてもそれは大きな成功ではない、と。
確かに、一緒に成長して喜び合う仲間がいなければ、それはただの自己満足です。
部下や他人からの意見は否定的に捉え、結局は自分だけの考えで物事を進める社長や上司って、結構いますよね…(-_-;)
……。
どうでしょうか。
誰かの顔が浮かびましたか(笑)?
【ワンマンと思われる人で成功している人は決してワンマンではない】
「偉大なる社長、偉大なる指導者というものは、ワンマンのようであるが、
内実はあらゆる点に注目して、ちょっとした動きでも敏感にそれを吸収する。」
成功者と呼ばれる人ほど、世の中にある情報の中で役に立つ事はないかと常にアンテナを張り続けています。
そして手に入れた情報を「どう使うか」を知っている。
今はネット社会ですので、情報というのは世の中に溢れかえっています。
なので知りたい事はもちろん、ネットニュースなど本人が必要とは思っていない事でさえ、情報というのはどんどん入ってきます。
その膨大な量の情報から自分に役立つ事を「見極めて」「使って」いく。
それには観察力や洞察力、判断力が必要になりますが、仕事のできる人ほど色んな事によく「気づき」ますよね。
その気づく力を「どう使うか」が大切なのではないでしょうか。
聞く力
ワンマン経営の組織や企業。
そこで働く人からよく聞かれる不満に
「上司が人の話を聞かない」
というものがあります。
具体的には
・こちらが話している最中なのに、自分の話を始める
・自分の考え方が何より正しいと思っている
・「でも」「いや」「だって」という否定の言葉から始まる
・言葉尻を捕らえて否定する
そうなると、部下は
「どうせ聞いてくれない」→「もう話すのやーめた」
となります。
ますますワンマン経営に拍車がかかりますね(^-^;)
マネジメントの発明者とも呼ばれるピーター・ドラッカーの言葉に
「多くの人が、話上手だから人との関係は得意だと思っている。
対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない。」
とあるように、(自分がどう思っているかは別として)まずは話を「聞く」事が大切。
動画内で松下幸之助が言っている
「ワンマンであるが真に成功しているところは、ワンマンにしてワンマンにあらず」
という事も、これに近いと思います。
私も工場長時代に
「相手にペースを持っていかれたら主導権握られる!」
と思って、自分が話す事ばっかり意識していた頃がありました。
すると見事に、部下も営業も事務の方までもが私に対して口数が少なくなってしまいました。
その時に初めて「聞く力」の大切さを学びました。
今から考えても、20代後半のあのタイミングで考えを改められたのは運が良かったと思います。
SNSで「ワンマン上司」について調べてみると…
残念な事に、私の仕事である介護福祉の現場からの声が多数ヒットしてしまいました…。
・上司、リーダーがワンマン
・普段、現場に来ない上司がコンサルや研修、問題事があるときにだけ介入してくる
・Nsの人格に問題あり(同じ意見多数)
・会議など雰囲気悪い
・従業員の自発的な残業はサビ残
・上司から従業員への命令のない残業は、残業に認められない→労基に違反
などなど…— おやすみマン (@honeyboy002) March 10, 2021
雰囲気の悪い会議やサービス残業など、まさにワンマン経営、ワンマン上司のなせる業(-_-;)です。
そんな中で
「そうそう、まさにこれ!」
と思えるツイートがあったので転載します。
感情的なワンマン上司さんは気付いて欲しいです
職員さんが意欲を失い心を閉ざします
嫌な雰囲気や緊張感が入居者さんに伝わります
何か気付きがあっても怒られるからと口を閉ざし言わなくなります
職場が嫌になり辞めたくなります
だから上司さんお願いします
感情的にならないで声に耳を傾けて下さい— ひろひげ (@hirohige1234567) December 3, 2020
先ほどお伝えした
【衆知を軽んずる人はみな失敗している】
の典型的なパターンですね…(-_-;)
ここで働いている人は本当に大変だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「わかる~!」
って思った方、多かったのではないでしょうか(笑)
実は今回、この記事を書いた別の目的は
【いま社長や上司になって、うまくいかずに困っている人に自分に対して振り返って考えてもらいたい】
と思ったからです。
部下だった人が上司になると、どうマネジメントしていいか分からないという声をよく聞きますよね。
そして、一生懸命頑張っているのに空回ってしまう。
私もそんな一人でした。
きっとワンマンな工場長だったと思います。
「決して自分の知恵でやったらいかん。」
「衆知をもって経営をしよう。」
という松下幸之助の言葉を思い出しながら、一度ゆっくりと相手の声に耳を傾けて、否定せずに話を聞いてみてはいかがでしょうか。
参考にしていただければ幸いです_(._.)_
Follow @marusukepapa
にほんブログ村
人気ブログランキング
コメントを残す